通信制高校から大学進学を目指す人に向けた何か

まえがき

はじめまして、ザリガニと申します。

UEC Advent Calendar 2018 - Adventar13日目です。

昨日の記事は読んだけどなんか凄そうでしたね。

明日の分は友人が書くみたいなので期待しています。

 

今日のアドベントカレンダーのテーマは、「通信制高校から大学進学を目指す人へのなにか」です。

 

私は通信制高校出身で、現在電通大に通っています。

 

大学進学を志した時に、「実際、通信制高校から大学進学ってどんな感じになるの?」と思って調べたのですが、出てくるのは予備校の宣伝記事ばかり。

 

出てきたとしても、私立文系をモデルとしたのが大半で国立への大学進学の記事ってなかったのではないかな、と思います。

 

だから書きます。今書いたとしてももうすぐセンター試験が終わるし、それまでにこの記事が必要としてくれる人の目に留まるとは思えませんが。自己満です。

 

 

追記:あまりにもニッチすぎるので、通信制高校こんなところだよって記事書きました。

通信制高校ってどんな所? - Cambaroides_JPのブログ

受験期に入る前にやっておくべきこと

通信制高校と一括りにしても、実際のシステムが私の母校と違うところも多いですからあくまで参考程度にどうぞ。(私は三重県立の通信制高校出身です)

 

ここで言う受験期とは、受験勉強に本腰入れて取り組む期間です。私にとっては2017年4月から2018年3月でした。

 

 

上限いっぱいまで単位を取っておくこと

単位制の通信制高校は、必要単位を取りきれば卒業となります。(単位取りきるのに加えて3年以上の在学も必要です)

 

卒業後に受験勉強に入る人はいいのですが、そうでないなら受験期に入るまでにできる限り単位を取り切っておきましょう。

 

はっきり言ってしまうと、通信制高校の授業は受験に役に立ちません。

 

受験直前に大切な時間を無駄にしないように計画しておきましょう。

 

ここで大切なのは、必要ない勉強とはいえいい成績を残すことです。後述する奨学金や、推薦に関わってくる可能性が高いです。たいていの場合、きちんと勉強すれば高評価は帰ってきます。少ない努力で内申が高くなるのは通信制高校の数少ないメリットです。

 

中学までの勉強を身につけておくこと

特に数学や英語等は、中学の知識の上に新しい知識が積み重なります。受験期に入って、因数分解なんかやってる暇はないと思います

 

(公立の通信制高校についてですが)全日制にいた先生方も多いと思います。独学できついのなら先生達を利用しましょう。

 

基礎的な知識は身につけておくこと

受験期をどれだけ取るかにもよるのですが、1年で7科目全てやるというのはかなりきついです。私は1年間血反吐を吐くような思いをしました。

 

通信制高校のメリットは、無駄な授業に時間を取られないことです。

毎日12時間勉強しろとは言いませんが、(勉強習慣をつける意味でも)基礎問題が解けるレベルの学力があると後が楽になります。

 

どの程度まで目指すかどうかは志望校のレベルや受験期の長さで変わると思いますが、高すぎて困ることは無いです。

 

 

受験期

受験期にやる事と言えばとにかく勉強です。この辺りに関しては、普通の受験生と何も変わらないので割愛します。

 

私は河合塾の浪人コースに通っていました

 

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私の実際のマーク模試の推移です。

四月時点で物理、化学、地理Bがボロボロなのが見て分かると思います。

 

国語に関しても(この写真ではわからないのですが)古文と漢文は運ゲー状態でした。ほとんど現代文で稼いでいます。4月は運ゲーに打ち勝ちました。

 

受験期に入るまでにこのボロボロな科目をどれだけ減らせるかが勝負です。

 

志望校決め

出来ることなら受験期に入る時点で志望校を決めてしまいましょう。志望校を決めないまま勉強して、結局この科目は使わなかった、勉強してないのに必要になったなんてことになったら目も当てられません。

 

通信制高校生向けの予備校について

私は通わなかったのですが、河合塾には通信制高校生や高卒認定から進学を目指す人専用の予備校がありました。(多分駿台にもあるのでは?)

 

こちらについては、受験勉強として使うのはあまりオススメしないです。受験勉強のためと言うより、受験勉強に向けた基礎知識の授業が多く、見学した時に少し不安になりました。

 

受験勉強に入るまでの勉強としては充分使えると思いますが、1-2年通うとなると費用がかさみます。

 

成績がよければ浪人向けの授業も受けれたらしいので、金銭的余裕があるなら視野に入れてもいいかもしれません。

 

浪人向けの予備校について

受験期までに、高校での単位を上手く回収出来ているならアリな選択肢だと思います。

 

河合塾しか分からないので河合塾の話になりますが、基本的に平日授業だったので回収しきれてなかった単位も上手く回収出来ました。(母校は日曜日がスクーリングでした)

 

予備校に通うにあたって、「落ちこぼれるのではないか、ついていけないのではないか」と思うかもしれませんが心配することは無いと思います。

 

入校時にクラス分けのテストがあり、下のクラスに入ると基礎から授業が始まりました。(私は底辺コースの底辺クラスでした)

 

高校の知識がある程度身についていれば、やっていけると思います。その為にも受験期に入るまでの勉強が必要になってきます。

 

指定校推薦について

公立の高校だったので、指定校推薦がFラン私立文系ばかりでした(私立の高校ならまた話は変わってくると思います)。基本的に国立からは来ないです。

 

成績をきちんと取っていれば、選び放題な環境ではないかと思います。

 

「私はもっとレベル高いところを目指すんだ!」って人は丁重にお断りしましょう。

 

奨学金について

ここからは電通大に特化した話になりますが、電通大にはUEC奨学金があります。

 

詳しくはまた調べて見て欲しいのですが、授業料が半額or全額免除、一年ごとに10万支給(一年次のみ20万)というかなり好待遇なものです。

 

受験前に奨学生が決まります。家庭の経済状況、作文、高校の成績等を考慮して決まります。

高校の成績を考慮して決まります。

 

真面目にやれば内申が跳ね上がる通信制高校生にとっては最大のチャンスです。

 

通信制高校からだと不利になるのでは」と思うかもしれませんが、多分そんなことは無いです。私は補欠合格でしたが、欠員が出たようで繰り上がりで内定しました。

 

実際にどれくらいの割合で成績が重要視されているのかは分かりませんが、使わない手は無いです。特にあなたが女の子なら、とりあえず出しとけと言いたいです。

 

推薦、AOについて

私は受けなかったので知らなかったのですが、電通大の推薦は平均評定4.0らしいです。

 

電気通信大学の推薦入試について - 鷲家口の追憶

推薦入学の19生がもう既に記事を書いていてくれてます。

 

私は大学進学志したのがちょっと遅かったのと、1年目は精神状態的に勉強に身が入らなかったので評定そこそこって感じだったのですが、高一の人なんかはまだ取り返しつく人多いんじゃないでしょうか。

 

こういうのもあるから、学校の成績は取っておきましょうって話になります。

 

問題は、学校によっては理科基礎しかなかったり、数Ⅱまでしか授業がないからそれがどんなデメリット与えるか分からないってところですが…。

 

書類に関しては通信制高校だって多分書かれないので隠し通そうと思えば隠し通せると思いますし、バレてても評価下げられるとかはないと思います。

 

後書き

書いてて思ったのが、「勉強しろとしか書いてないな…」って事です。

 

でも実際、通信制高校生は受験勉強に関してはハンデがあることは間違いないです。

 

先生方も、受かるかわからない大学より就職して安定して欲しいって気持ちがあるので就職勧めるパターンも多いし、成績がいいと指定校推薦もくれるし勧めてくれます。(私は最後まで電通大の受験は反対されて、もっと偏差値低いところを勧められてました。)

 

でも不可能ではないです。

 

大学はいいぞ!ってのが私の感想です。

本当にいろんな人がいるから、入学前に持ってたコンプレックスが今ほぼ消えてます。

 

もしも通信・定時制高校生で大学進学を目指したい、もう少し話を聞きたい、相談したいって人がいたのなら(力になれるとは限りませんが)いつでもお声かけください。

Twitter @Cambaroides_JP

 

 

 

おまけ

勉強しろって言いつつ、勉強方法載せないのは投げやりすぎるかなと思ったので私が実際使ってよかったサイトやアプリを紹介して終わります。

 

学びエイド

無料でも使えますがプレミアム会員高い訳では無いのでオススメ。

物理の飯島さんのをよく見てました。

物理解いてて、なんでこの計算式が使われるのだろう?とか公式の導出とかそういうので詰まった時にとても助けになりました。

 

受験の月

みんな大好き受験の月。

 

ついでに「通信制高校ってこんなところだよ!」って記事も書いたのでどうぞ読んでください。